トイレ前の目隠しにものれんが使える
現在でものれんはお店の看板といえるものですが、利便性が高く
おしゃれな仕切りとしてもしばしば用いられています。
とりわけ飲食店には客席から直接見えることが好ましくない場所が多く、
厨房はその最たる例といえます。
しかし、欠かせない場所でありながら、食事中には存在を意識したくないと
感じられるトイレも、客席から直接見えるのを避けたい場所のひとつです。
もちろんトイレにはきちんと扉があり、洗面台と個室が別になった
二重の扉がある場合も少なくありませんが、お客さんのプライバシーの観点からも
トイレ前には何らかの目隠しが必要です。
ところが厨房と同様に奥まった場所にある場合も少なくない空間は、
扉で仕切ってしまうと導線が悪くなりますし、店舗によっては
扉を開け閉めするスペースが確保できない場合もあります。
そうした場合、スマートなのれんはとても便利な道具です。
限られた空間でも天井にフックを設置することでつるして使うことができるので、
突っ張り棒の設置ができない場所でも使用できます。
開閉に際して音が立たないことも特徴ひとつで、プライバシーを保護するとともに
周囲の注意が向けられることが少ないのがメリットです。
のれんは店舗装飾にも活用できる
のれんはそのお店の看板としての役割を持っていますが、同時に通り抜けしやすい
間仕切りとしても重宝されています。
さらに現在ではおしゃれなデザインや自由な発想に基づく使い方の登場で、
店舗装飾としても注目したい道具です。
例えば装飾の用途に使用される水引のれんを応用し、飲食店に欠かせないものの
ひとつであるメニュー表をのれんにして掲示する活用法があります。
メニューが限られる麺類の専門店や定番メニューが決まっているお店では、
来客の注目を集めるのに有効な手段です。
もちろん、それを店先に掲げて営業してもいいですし、日よけのれんに
おすすめの料理をプリントして店舗前に出すのもいいでしょう。
また、厨房と客席の間仕切りに活用される手法を応用し、客席と客席の間に
適度な仕切りを設けたい場合にも有効です。
頑丈な間仕切りを設けると客席のレイアウトを変更する際に労力が増えたり、
置き場所の分だけ客席の面積が削られたり、あるいは圧迫感が生じてしまう可能性もあります。
しかし、のれんなら天井から吊るすだけで使えるので設置が簡単で、
さりげない仕切りとしての活用が可能です。
素材やデザインが多様化しているのれんは、まだまだ活用法がある道具といえます。