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イメージ通りの暖簾を製作するコツ

旗の誕生は原始時代

人類の歴史は、戦争の積み重ねによる領土の獲得合戦の結果のうえに
積み上がっていた、といっても過言ではありません。

死線をつくして戦いあい、戦場に倒れた敵軍兵士の死体の血液を浸した布を
高々と掲げて勝利を宣言し、友軍の士気を高める為に使用されていたと
考えられています。

旗の歴史

実際の考古学上の研究でも、5000年前の古代ペルシャの遺跡では
金属製の旗頭も発見されているほどです。

その旗には古代ペルシャのシンボルの獅子と太陽が描かれています。
ただ、布が使用されるようになるにはもう少し時間を下る必要があり、
中国で2600年前に著された孫氏の「兵法」には、上官の命令を末端にまで
伝達するうえでの旗の有効性について論じた部分も見つかっています。

ところかわって日本では、旗の起源は邪馬台国にまでさかのぼることが
出来るそうです。「魏志倭人伝」には、日本に伝えられた旗についての
記述が散見されるからです。

現在でも、街中でよく見かけることが出来るのは各種ののぼりになります。
相撲や歌舞伎などの日本伝統芸能のときばかりでなく、ラーメンや
うなぎなど、飲食物についてののぼりも数多く目にすることが
出来ることからも窺われるように、のぼり形式の旗は
日本古来の趣を今に伝えます。

のれんの染め抜きデザインは1624年ころからスタート!

最近では個々の店舗の玄関や軒先を飾る「のれん」ものぼりと並んで
よく使用されています。

のれんとのぼり

それぞれの店舗ごとに異なる印象で、オーダーメイドの色合いが濃厚なので
大量生産されたものとは一味違った風合いを感じることができます。

元来、のれんを作る意味としては、防寒のために玄関や旧家の中
玄関に掲げられた垂れ幕を意味していたというわけです。

垂れ幕に家紋や屋号の染め抜きでつくるのがのれんの本来のスタイルです。
現在では主に飲食店に掲げられているのが一般的です。

色彩は藍色やこげ茶色などの暗い系統のカラーリングが好まれる
傾向があります。

素材についても天然素材が好まれ、ポリエステルなどの化学合成繊維は
あまり使用されない傾向にあるようです。

歴史的には防寒といった実践的な意味合いで実装されるようになった
わけですが、商店の軒先につるして魔よけや日除けにしたり、
屋号を染め抜いてお店の顔や看板としての利用が普及していったと
考えられています。また楽屋のれんのように演劇等でも使われます。

現在のスタイルが定着するに至ったのは江戸時代初期1624年ごろと
推測されています。

文字のフォントを使いのれんは商家のシンボルを意味していたことから、従業員が独立するときには
屋号を分ける=のれんを分ける、という意味合いを持っているので
のれんを作る意味には独立を祝福し、一人前として世に認めるということも
意味するようになりました。